女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 139


第七章 女神さまからのおくりもの 18


コメツガなどの原生林をぬけると、目の前に
湖があらわれました。
湖のまわりでは、楓やななかまどの葉が、真
っ赤に紅葉しています。
その姿が、湖面にうつっています。


「きよさん。着きましたよ」
「わぁー、きれい。美しい湖ね。紅葉もすて
きね」
「この湖は、今が一番美しいですよ」
「白駒。清太さんの姿がみえる場所は、どこ
なの」
「ここですよ。ここに座って、心を静めてく
ださい。湖をじっとながめていると、湖面に
清太さんの姿が見えますよ」
白駒が教えてくれました。


         つづく