女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 140


第七章 女神さまからのおくりもの 19


でも、清太の姿は見えません。
「白駒。清太さんの姿が見えないわ。なぜ」
きよは、一分でも早く、清太の姿を見たいと
思いました。
「きよさん。心をからっぽにしないと、清太
さんの姿は見えませんよ」
「清太さんの姿が、早く見えますように」
きよは、一心に祈りました。


「ぱか、ぱかっ、ぱか」
どこからか、ひずめの音が聞こえてきました。
「ひひーん、ひひーん」
「おや? あの声は、白駒の声」
すると・・・。
湖面に、白駒の背にのった清太の姿があらわ
れました。


        つづく