2019-02-25 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 3 第一章 次郎、西の村へ 1 「次郎さん。みて、白鷺よ」 「白鷺?」 「ほら、あそこ」 きよが、諏訪湖の上空を指さしました。 白鷺が二羽、西山にむかって飛んでいます。 「白鷺って、美しい鳥だね」 「私、白鷺が大好き。次郎さんは、白鷺の ように空を飛べたらいいなって、思ったこ とない?」 「ないな」 「私は、あるわ。白鷺のように羽があれば、 自分が行きたい所へいつでも飛んで行ける もの」 きよが、白鷺をみていいました。 つづく