井戸で鳴く黄金色のにわとり

[童話]井戸で鳴く黄金色のにわとり


井戸で鳴く黄金色のにわとり 6


「私は、短歌をよみ、絵を描いているおとう
さまが、大好き。でも、戦に行くおとうさま
は嫌い。おとうさまたちは、なぜ戦をするの
だろう。戦国の世だから、敵がせめてくるこ
ともある。 一族や城下の人々を守るために、
敵と戦うのはしかたがない。


でも・・・領地を広げるために、ほかの諸国
と戦をしているおとうさまたちをみているの
はつらい。戦のない平和な世の中は、いつく
るのだろうか」
姫は、淵にむかってつぶやきました。

        つづく