2019-08-12 日本武尊と明神さまの弓 童話 [童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 14 「誰だろう」 外に出ると、月明かりの下で、老人が弓を ひいていました。 曲がっていた腰が、しゃんと伸びています。 別人のようでした。 「おこしてしまったかな」 「いいえ。ぐっすりひと眠りしました」 たけるは、老人の弓を借りて引いてみました。 たけるが持っている弓より、数倍強い弓で した。 「この弓があったら、東方の国もたやすく 征伐できるかもしれない」 たけるは、この弓がほしくなりました。 つづく