星のメール

[童話]星のメール


星のメール 3


夏休みのある日。
少女は、おとうさんと霧が峰高原へ行きました。
その帰り、諏訪湖のほとりで、一人の少年に会
いました。
少年は十六才。
生まれた時から、目が見えないそうです。
でも、頑張り屋の少年は、普通の高校へ通って
いました。


「ぼくは目がみえません」
少年がそういわなかったならば、
少女は、少年が目が不自由だということを知ら
ずにいたかもしれません。
それ位、少年の動作は自然でした。


        つづく