2019-11-13 黄金色のまゆ玉 童話 [童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 15 それから三十年がすぎました。 「ねえ、あなた。ぼつぼつ二つ目のまゆ玉が 授かるころね。今度黄金色のまゆ玉を授かっ たら、そのまゆ玉を私にかしてくださらない?」 ある日、奥さんがいいました。 「ああ、いいよ。今度まゆ玉を授かったら、 おまえにそのまゆ玉をかしてあげよう」 明神さまは、奥さんと約束しました。 「あなた、約束を破ってはだめよ」 「わかった。わかった」 明神さまは、いいいました。 つづく