2019-11-26 開善寺の早梅の精 童話 [童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 5 そして、胸をはずませ、開善寺へいそぎま した。 寺へ着くと、梅の花が咲いていました。 雪のように白い、美しい花でした。 あたり一面に、梅の花のいい香りがただよ っています。 なんともいえない清らかな香りでした。 「なんていい香りだろう」 文次は、梅の香りにうっとりしました。 早速、一句よみました。 南枝向暖北枝寒 一種春風有両般 (南枝は暖に向かひ北枝は寒し 一種の春 風両般あり) つづく