2019-12-04 開善寺の早梅の精 童話 [童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 13 すると、 「次は、私がよみますね」 そういって、女の人は、すらすらと歌をよみ ました。 「どうやったら、こんなに早く、歌がよめる のだろう」 文次は、ふしぎに思いました。 文次が一句よむと、続けて女の人が一句よみ ました。 歌をよむたびに、女の人は酒と料理をすすめ ます。 何句よんだでしょうか。 二人は、数えきれないほど、たくさん歌をよ みました。 文次は、すっかりよってしまいました。 つづく