[童話]うぐいすの橋
うぐいすの橋 5
「あんなくにゃくにゃした道を歩いて、学校
に通っているのだな」
かなは、そう思いました。
長い橋をわたりおえ、かなは向こう側につき
ました。
そして、もう一度ひきかえそうとしました。
しかし、うぐいす色の橋は、あとかたもなく
消えていました。
みると、何千羽のううぐいすが、深い谷間に
むかって、まいおりていくところでした。
「うぐいすさん、うぐいす色の橋をありがとう」
かなは、うぐいすたちにお礼をいいました。
「たくさんのうぐいすが、手をつなぎ、長い
橋を作ってくれたのだわ」
かなは、胸がいっぱいになりました。
つづく