2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ライオンめざめる

ライオンめざめる12 おじいさんの手の中で、ライオ ンがだんだんに大きくなってき たのです。 二センチくらいだったライオン が、十センチくらいになり、二 十センチくらいの大きさになり ました。 おじいさんは、ライオンをそっ と地面におろしました。 …

ライオンめざめる

ライオンめざめる11 「うー、わん、わん」 とつぜん、りゅうが大声でほえ ました。 びっくりしてふりむくと、杖を ついた白いひげのおじいさんが、 後にたっていました。 「どうしたのじゃ」 おじいさんが、にこにこしなが ら近づいてきました。 「おじい…

ライオンめざめる

ライオンめざめる11 「うーん・・・うーん・・・」 ライオンのうなり声で、かなは はっとわれにかえりました。 あんなにたくさんいた赤いちょう は、どこをさがしても一匹もいま せんでした。 「赤いちょうは、どこへ消えてし まったのかしら」 かなは、ふ…

ライオンめざめる

ライオンめざめる10 ちょうの羽には、大きな目玉の ようにみえるもようがついてい ます。 ちょうをじっとみていると、か なはだれかにみつめられている ような気がしました。 しばらくすると、あっちの方か ら一匹、こっちの方から一匹と、 たくさんのちょ…

ライオンめざめる

ライオンめざめる9 「なんてきれいだろう」 かなは、松虫草の花に見とれて いました。 すると・・・。 花のみつをすいにきたのでしょ うか。 どこからか、赤いちょうが一匹 舞ってきました。 みたことのないちょうです。 松虫草の花の上で、ちょうが大 きく…

ライオンめざめる

ライオンめざめる8 そして、草原は一面すすきでお おわれていました。 「松虫草の花は、咲いているか しら」 かなは、松虫草の花を探して歩 きました。 あちこち探しましたが、松虫草 の花はなかなかみつかりません。 「松虫草の花は、もう枯れてし まった…

ライオンめざめる

ライオンめざめる7 「そんなばかな・・・。とうちゃん は、かなのいうことを信じたい。 でも、この話だけは、信じること ができないね」 おとうさんは、困ったような顔を しました。 さわやかな秋になりました。 かなとりゅうは、高原の小高い丘 へ登りまし…

ライオンめざめる

ライオンめざめる6 「とうちゃん、とうちゃんが誕生 日にくれたライオンのロケットね、 夜になると、うーんうーんってう なるの。 うなるだけではなく、いたいよぉ っていうの。 とうちゃん、どうしたらいい?」 ある夜、かなはおとうさんに聞き ました。 …

りゅうのひみつ日記

6月5日 よんだ[童話]火とぼし山を読んだ 向こう岸に向かうのかー おしまい 火とぼし山 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100605#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 信州の諏訪湖には、「火とぼし山」 という悲…

芍薬

「花のほほえみ」より 芍薬

ライオンめざめる

ライオンめざめる5 でも・・・、耳をすませて聞いて いると、うなり声はロケットの中 から聞こえてきます。 しばらくすると、 「い・・た・・いよぉ。・・・ いたいよ・・・」 こんな声も聞こえてきました。 「どこがいたいの?」 かなは、ライオンに聞きま…

[童話]ライオンめざめる

ライオンめざめる4 すると・・・。 うなり声は、ライオンのロケット が入れてある机の方から聞こえて きました。 「まさか・・・?」 そう思ったかなは、居間へもどり ました。 「うーん・・・うーん・・・」 しばらくすると、またうなり声が 聞こえてきま…

ライオンめざめる

ライオンめざめる3 「娘が生まれ、七才になった日、 ライオンのロケットを、娘にプレゼ ントしよう」 おとうさんは、そう心に決めました。 そして、そんな日がくるのを、楽し みにして待っていたのです。 「かな、とてもよくにあうよ。 ロケットを大切にす…

りゅうのひみつ日記

6月4日 かんそう[童話]火とぼし山を読んだ 声でするのかー おしまい 火とぼし山86 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100604#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 信州の諏訪湖には、「火とぼし山」 という悲し…

紫蘭

「花のほほえみ」より 紫蘭

ライオンめざめる

ライオンめざめる2 五月十日。 かなは、七才になりました。 「かな、誕生日おめでとう。 誕生日のプレゼントだよ」 そういって、おとうさんは、かなの 首にロケットをかけてくれました。 それは、金でできた、二センチくら いのライオンのロケットでした。 …

りゅうのひみつ日記

6月3日 よんだ[童話]火とぼし山を読んだ 諏訪へ帰るのかー おしまい 火とぼし山85 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100603#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 信州の諏訪湖には、「火とぼし山」 という悲し…

ライオンめざめる

ライオンめざめる1 霧ヶ峰霧高原のふもとに、一軒の 山小屋がありました。 その山小屋には、心のやさしい少 女が、おとうさんとおかあさんと くらしています。 いや、もう一匹、少女がかわいが っている柴犬「りゅう」もいっしょ でした。 少女の名前は、か…

りゅうのひみつ日記

6月2日 よんだ[童話]火とぼし山を読んだ 富士山が見えるんだよ おしまい 火とぼし山84 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100602#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 信州の諏訪湖には、「火とぼし山」 という…

うつぼぐさ

「花のほほえみ」より うつぼぐさ

童話集「風の神様からのおくりもの」

童話集「風の神様からのおくりもの」 は、みほようこの初めての童話集。 2001年8月、「鳥影社」から発 行されました。 心を病む兄のために、明神さまに お参りする心優しい少女の話など 4編。 心温まる創作童話。 挿絵は、長野ひろかず先生。 信州諏訪…

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081110#p1 「次の日」「次の日」と押せば、 「ふしぎな鈴」を続けて読むことが できます。 「ふしぎな鈴」より おとうさんがなくなった夜のこと です。 「リーン・リーン・コロンころん」 「リーン・リーン・…