2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

花のほほえみ

おみなえしつぼみ

花のほほえみ

おみなえし

牛に乗ったお玉さま

[童話]牛に乗ったお玉さま 牛に乗ったお玉さま 2 長者の屋敷から半里ほど離れた所に、「金龍院」 という小さなお堂がありました。 お堂には、説話の上手な若い坊さんが住んでい ました。 そのお堂の近くには、「仏沢の底なし池」とよ ばれる深い池があり…

花のほほえみ

たまのかんざし

花のほほえみ

たまのかんざし

牛に乗ったお玉さま

[童話]牛に乗ったお玉さま 牛に乗ったお玉さま 1 昔、むかし。 小野から木曽へ通じる牛首峠のふもとに、「山 口の長者」とよばれる大きな屋敷がありました。 長者には、お玉という一人娘がいます。 谷間に咲いている白百合のような、清らかな可 憐な娘で…

花のほほえみ

ききょう

花のほほえみ

ききょう

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 21 明神さまは、湖の神に命じ、弓に姿を変え、 たけるが城にたてこもっている賊を討つの を助けたのです。 「明神さま。私に力を貸していただきあり がとうございました」 たけるの声が、湖にひび…

花のほほえみ

金水引

花のほほえみ

金水引

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 20 大蛇は、二つの口で帯の両端をくわえると、 がばっと立ち上がりました。 頭が二つ、体が一つの双頭の大蛇でした。 「これが、弓の正体じゃ」 厳かな声が聞こえてきました。 大蛇は、ぶるっと、…

花のほほえみ

朝鮮紫苑

花のほほえみ

朝鮮紫苑

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 19 ふと気がつくと、老人の姿がみえません。 「どこへ行ってしまったのだろう」 あたりをさがしましたが、老人はいません。 静かだった湖が、突然大きく波立ちました。 そして、湖の中から、大蛇の…

花のほほえみ

こすもす 植物

花のほほえみ

こすもす

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 18 「この弓をなぜ譲っていただくことができな いのか、今日はそのわけをお聞きしたいので すが」 すると、老人は困った顔をして、しばらく考 えこんでいました。 「そのわけを、そなたに教えまし…

花のほほえみ

ぎぼし

花のほほえみ

ぎぼしつぼみ

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 17 たけるは、老人から借りた弓に、火のついた矢 をつけ、城に向かって矢をはなちました。 「ビューン」 「ビューン」 矢は白い煙をあげ、城に向かって飛んでいきます。 しばらくすると、城から火…

花のほほえみ

こすもす

花のほほえみ

こすもす

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 16 「父上の名前は」 「影行天皇です」 「すると、そなたは、皇子なのじゃな。名前は」 「日本武尊といいます」 「そうか」 老人は、しばらく何か考えているようでした。 「この弓は、わしがこの世…

花のほほえみ

はす

花のほほえみ

はす

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 15 「すばらしい弓ですね。この弓を譲っていただけ ませんか」 「貸すことはできるが、譲ることはできません」 「そこを何とか」 「この弓は、譲れません」 老人は、きっぱりいいました。 何度お願…

花のほほえみ

ぎぼし

花のほほえみ

ぎぼし

日本武尊と明神さまの弓

[童話]日本武尊と明神さまの弓 日本武尊と明神さまの弓 14 「誰だろう」 外に出ると、月明かりの下で、老人が弓を ひいていました。 曲がっていた腰が、しゃんと伸びています。 別人のようでした。 「おこしてしまったかな」 「いいえ。ぐっすりひと眠り…