女神さまとの約束


女神さまとの約束34


早い人は一週間くらいで、長い人でも一ヵ
月もすると、元気になって家に帰っていき
ます。



ある日、ふくは白駒に聞きました。
「白駒。足腰もたたない人を、どうやって
ここへつれてくるの?」
「女神さまのいいつけで、その人の家へ行
くと、女神さまが私の背中に病人をのせて
くれるのです」



「では、ここへつれてくる人を、どうやっ
て選ぶの?」
「女神さまは、神さまを信じていて、心の
清い人を選ぶようですよ」
白駒はいいました。



一本きりだった黄金色の花も、今では十数
本にふえました。
「ふくちゃんのおかげで、おらはこんなに
元気になれた。ありがたいことじゃ。
ふくちゃん、ありがとう」
元気になった人は、どの人もふくに感謝し
ました。


つづく