ふしぎな鈴


  ふしぎな鈴6


庭へでると、朝顔の花がたくさん
咲いていました。
「わぁ、たくさんの朝顔!!」
姫は一つ・二つ・三つ…と、花を
数えはじめました。
しかし、たくさんすぎて、幼い姫
には数えることができませんでした。



「ねえ、おとうさま。花はいくつ
咲いているの?」
「ニ百くらいは咲いているだろう」
おとうさんはうれしそうにいいま
した。



姫が七才になった春のある日。
庭の桜が満開になりました。例年
になく、美しい桜でした。
「今年の桜は、みごとじゃのぅ」
おとうさんはごきげんでした。



「姫、いいものをあげよう。
この鈴は、わが家に伝わっている
鈴だよ」
おとうさんは木箱に入った二つの
鈴をくれました。


            つづく



  昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081114#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



http://www.bk1.jp/product/02593627



「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
    
   送料は無料です。


http://www.choeisha.com/