ふしぎな鈴30
まっくらな部屋の中で、柱時計の
上だけが、明るくきらきらと輝い
ています。
よく見ると、黄金色の鳥が、柱時
計の上にとまっています。
見たことのない、美しい鳥でした。
「かなさん、私は遠い国から、あ
なたのおとうさんを迎えにきました。
これから、おとうさんは遠い国へ
旅立ちます。
おとうさんは、あちらの国で、か
なさんとおかあさんのことを、ず
っと見守っていますからね。
では、これから出発します。
かなさん、おかあさんのことを、
たのみますよ」
そういうと、黄金色の鳥は、おと
うさんを背中にのせて、どこかへ
とんでいってしまいました。
それはあっという間の出来事でした。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081209#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
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