ふしぎな鈴54
「かなはなんて清らかな目をして
いるのだろう。
こんな目をした人と、いつかどこ
かであったことがあるような気が
する。どこであったのだろうか」
先生は、かなのことが気になって
しかたがありません。
古杉先生がこの学校にきてから、
二週間くらいたちました。
かなとりゅうは、丘の上へ散歩に
行きました。
丘には大きな桃の木があり、桃の
花が何輪か咲きはじめたところで
した。
「ギィーギィー」
ボートをこいでいるようなきみょ
うな音が、どこからか聞こえてき
ました。
「何の音だろう?」
かなは音のする方をみました。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090104#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。