ふしぎな鈴37
かなは、校長先生の「おはよう」
という声を聞くと、心の中がぱっ
と明るくなるような気がしました。
校長先生は、まわりにいる人々を、
元気にしてしまうふしぎな人でした。
五月初めの日曜日。
かなは愛犬のりゅうと、丘の上の
山桜をみに行きました。
「ホーホケキョ、ホーホケキョ」
どこからかうぐいすの声が聞こえ
てきました。
「りゅう、うぐいすだよ。いい声
だね」
かなは、りゅうに話しかけました。
「どこで鳴いているのかしら」
かなはあたりをみまわしました。
すると、目の前の木に、うぐいす
がとまっています。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081218#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。