女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの14


すると、
馬小屋の戸が、音もなくすぅーと
あきました。
そして、白駒が馬小屋をとびだし
ました。



白駒の背には、美しい女の人が乗
っています。
「あの美しい人は、誰だろう。
白駒、どこへ行くの。待ってー」
清太は、自分の声で目がさめました。
「夢か・・・」
清太は、ほっとしました。



白駒のことが心配になった清太は、
馬小屋へ急ぎました。
馬小屋をのぞいた清太は、心臓が
とまるくらいびっくりしました。
白駒がいません。



あれは夢ではなく、本当のことだ
ったのでしょうか。
清太は、他の馬小屋もさがしました。
でも、白駒はいません。


            つづく