笛の音よ、永久にひびけ4
長い休みになると、村のこどもた
ちも、丘の上へやってきます。
「じゃんけんぽん」
「あいこでしょ」
「もうーいいかい」
「まぁーだだよ」
こどもたちは、えでの木の下で、じ
ゃんけんやかくれんぼをして遊びます。
かえでは、村のこどもたちが大好き。
こどもたちも、かえでの木が大好き
でした。
こどもたちだけでなく、おとなも
かえでの木が大好きでした。
こどものころを思い出し、かえでの
美しい芽吹きや黄葉をみに、丘の上
へやってきます。
そして、かえでの木の下で、ゆっく
り休んでいきました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091206#p1
初めて読んでくださったかたへ
笛の音よ、永久にひびけ1
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091203#p1
「笛の音よ、永久にひびけ」は、
スキー大会の会場をつくるために
きりたおされた、信州の志賀高原
の樹令200年の楓のお話。
童話「笛の音よ、永久にひびけ」
は、みほようこの四冊目の童話集・
「ライオンめざめる」に収録され
ています。