蛇の室・かぶら矢の試練（大国主命３）

　　　　蛇の室・かぶら矢の試練　２

玄関に立っていたのは、すらっとした
美しい青年でした。
「大国主命でございます」
「おまえが、大国主命か。母は、元気
かな」
「はい」
「おまえに会うのは、初めてじゃのぅ」

すると、須勢理媛が「お父さま。　この
かた、ずっと前から知っているような気
がするの」と、はずかしそうにいいました。
みことは娘のことばを聞き「この青年を
気にいったのだな」と思いました。

しかし、みことは、りりしい大国主命を
みているうちに、だんだん腹がたってき
ました。
「気にいらん」
みことは、小声でつぶやきました。
みことは、大国主命が娘の婿としてふさ
わしいかどうか、試してみようと思いま
した。

　　　　　　　　　　　つづく

　　　　　蛇の室・かぶら矢の試練　１

「蛇の室・かぶら矢の試練」は、「いなばの白うさぎ」
「赤い猪」のつづきです。
読んでいないかたは、お暇な時に読んでくださいね。

　　　　「　いなばの白うさぎ　」

　　　　　いなばの白うさぎ　１

　　　　　いなばの白うさぎ　２

　　　　　いなばの白うさぎ　３

　　　　　いなばの白うさぎ　４

　　　　　いなばの白うさぎ　５

　　　　　いなばの白うさぎ　６

　　　　　「　赤い猪　」

　　　　　　赤い猪　１

　　　　　　赤い猪　２

　　　　　　赤い猪　３

　　　　　　赤い猪　４

　　　　　　赤い猪　５