竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 16


いろいろ考えてみると、側室のか
ぐや姫さまが、玉の枝を希望して
いるのではないかと、気がつきま
した。ですから、くらもちの皇子
のかわりに、かぐや姫さまから玉
の枝の代金をいただきたいと思い
ます」



金工たちは、「当然いただくべき
お金です」と、口々にいいました。
かぐや姫は、「くらもちの皇子と、
結婚しなくてはならないのか」と
悩んでいた心がすっきりし、晴れ
晴れした気持になりました。


        つづく