女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 88


第五章 それぞれの思い 6


「私は、本人がしっかりしていれば、育った
環境など気にしなくてもいいと思うけれど」
「きよ。そうはいかない。とうちゃんのわが
ままだということは、よくわかっている。と
うちゃんは、庄屋の娘が使用人と結婚したな
んて、人からいわれたくないのだ」


「私は、なんといわれても平気だわ。清太さ
んは、りっぱな人だもの。誰からも好かれて
いるし」
「きよ、たのむ。とうちゃんの気持も、わか
ってほしい」
吉衛門は、きよのいうとおりだと思いました。


        つづく