女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 128


第七章 女神さまからのおくりもの 7


「そうです。あなたの両親は、長い間
こどもが授かりませんでした。
二人は、元気なこどもをお授けくださ
いと、毎日神様にお願いしていました。
だから、私が、おかあさんの元へ、あ
なたを送ったのです。 おかあさんは、
心の清い人でした。あなたは、そんな
おかあさんに、大切に育てていただい
たのですよ」


「私は、なくなった母が大好きでした。
祈りの大切さを教えてくれたのは、母
です。朝は、『一族の人たちが、やし
きで働いている人たちが、一日無事に
暮らせますように』と祈り、夜には
『今日一日、みんなを守っていただき
ありがとうございました』と、お礼を
いっていました。


         つづく