2019-05-29 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 97 新しい出発 26 「気をつけて帰ってくださいね。明神さまに よろしく」 きよは、二人の姿がみえなくなるまで見送り ました。 「今日から、私の新しい生活が始まるのね」 きよは、そっとつぶやきました。 「そうじゃ。今日から、きよの新しい生活が 始まるのじゃ。きよ、元気で暮らせよ」 明神さまの声が、再び聞こえてきました。 その声は、あたたかなやさしい声でした。 おわり