2019-06-25 鹿になった観音さま 童話 [童話]鹿になった観音さま 鹿になった観音さま 14 「三郎さ。黄金色の鹿は、小さい観音さまの 化身だったのかもしれないぞ」 「えっ、観音さまの化身?」 「そうじゃ」 「じゃあ、わしは・・・観音さまに・・・矢 をむけたということですか」 「そういうことになるかのぅ」 和尚がいいました。 「和尚さま。わしは、おそれおおくも観音さ まに矢をむけてしまいました。わしは、どう したらいいんじゃ」 三郎は、観音さまの化身である鹿に矢をむけ たことを、心からくやみました。 つづく