こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ


こんこんきつね・るみ 3           


「このほうきなら、人間の国へ行くことができ
るかもしれない」
るみはたった一人で、人間が住んでいる国へ向
かって降りていきました。
「きゃあー、すごいスピード」
「こわい!!」
るみは大声でさけびながら、下へ下へと降りて
いきました。


どのくらいの時間がすぎたのでしょうか。
気がつくと、るみは丘の上にすわっていました。
目の前には、雪をかぶった美しい山がみえます。
あたりは一面たんぼでした。
「ここはどこだろう? 人間の国だろうか?」
るみは人間の女の子になり、人間のこどもを探
して歩きました。


         つづく