ふしぎな鈴16
姫は、城が見える南岸の森の陰へ、
仮家をつくり逃げていました。
そして、城が焼けおちるのを、対
岸のかくれ家で、くやしい思いで
みていたのです。
「くやしい、くやしい……。
なんとしても、にくき北条をほろぼ
したい」
心のやさしい姫でしたが、三浦一族
をほろぼした北条を、姫はどうして
も許すことができませんでした。
こうして、鎌倉時代から続いた豪族
三浦一族は、北条早雲によって滅ぼ
されてしまったのです。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081124#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。