女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 73


ゆうすげの花咲く高原で 24


「・・・・・」
「私、次郎さんと結婚したくない。
次郎さんがわが家をついでくれるな
ら、私はよそへとついでもいいと思
っている」
清太は、なにもいえず、きよの話を
だまって聞いていました。


きよちゃんが結婚してしまえば、「き
よちゃん」なんて、きやすく声をかけ
ることもできないし、こうして二人で
馬を走らせることもないのだなと、清
太は思いました。


     つづく