女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 110


第六章 清太、山の中の湖へ 9


庄屋は、おらのことを、よく働く使用人
としかみていなかったのか。
おらの家は、貧乏だ。
でも、とうちゃんもかあちゃんも、毎日
一生けんめい働いている。
そんな父と母を否定されたような気がし、
清太はみじめな気持でいっぱいだったの
です。


清太は、貧乏がつらいと思ったことは、
一度もありません。
でも、今回だけは、貧乏とは、つらく悲
しいものだなと思いました。
清太は、湖のほとりで、ゆっくり休みま
した。


        つづく