ふしぎな鈴


  ふしぎな鈴15


ひとつきに何度となくくりかえさ
れる夜討ち、朝がけ、やあわせ、
きりあい。



どっとおこるときの声、空をこが
すのろし…。
戦はすざましいものでした。



「一日も早く、戦が終わりますよ
うに。どうかみんなが無事であり
ますように」
姫は、一族のことを、毎日神様に
お願いしました。



しかし、姫の祈りもむなしく、戦
のさなかに、夫をはじめ一族のほ
とんどが、城でうち死してしまっ
たのです。


           つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081123#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



http://www.bk1.jp/product/02593627



「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
    
   送料は無料です。


http://www.choeisha.com/