鹿になった観音さま


   鹿になった観音さま4


「タケル、チハヤ。どうした」
でも、二匹の犬は、なきやみません。
ますますはげしくないています。



「近くになにかいるのだろうか」
三郎は、あたりをみまわしました。
でも、なにもいません。



「がさ」
「ごそっ」
どこかで音がしました。



すると・・・。
三郎の目の前に、大きな鹿がとび
だしてきました。
黄金色の美しい鹿でした。


           つづく



    昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091105#p1



初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091103#p1



「鹿になった観音さま」は、信州
伊那谷にある「立石寺」に伝わ
っている話をヒントにして、みほ
ようこが書いた物語。