2017-12-16 火とぼし山 童話 次郎の見合い 3 「きよちゃん」 「次郎さん、何?」 「おこらないで聞いてくれる」 「何なの、次郎さん」 「きよちゃんには、今まで何で も話してきた。おれ、かくしご とをしたくないので、おもいき って話す。きよちゃん、おこら ないでね」 次郎は、再び念をおしました。 「実は、十日ほど前、主人から 姪と会ってほしいといわれた」 「見合いをするということ」 「そうらしい。でも、おらは、そ の場でことわった」 つづく