2018-01-17 火とぼし山 童話 湖を泳ぐ娘 29 次の朝。 「次郎さん。今度はいつ会えるの」 きよが、いつものように聞きました。 「秋のとりいれが終わってからかな」 「そんなのいや。せめて、月に二度 は会いたい」 きよは、自分の気持を次郎に伝えま した。 「きよちゃん。今、野良の仕事が忙 しい。だから、無理だよ」 「そんなことをいって、次郎さんは 私と会うのがいやになったんじゃ ないの」 きよがさみしそうにいいました。 つづく