女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 142


第七章 女神さまからのおくりもの 21


「清太さーん。さようなら。私のこと、忘
れないでねー」
そうさけんだ時、真っ赤に紅葉した楓の葉
が、一枚湖に落ちました。
楓の葉は、湖の中へ消えていきました。


「きよ。すべての使命を終え、あなたが私
たちの国へ帰ってくる日を待っていますよ」
きよは、女神さまの声を聞きながら、白駒
の背にのり家路につきました。


       つづく