ふしぎな鈴


  ふしぎな鈴60


かなさんが好きな月や星へも行け
ますよ。
なくなったおとうさんたちが住ん
でいる国へも、飛んで行けるので
すよ」
リュックはそういいました。



かなと先生は、びっくりしてただ
顔をみあわせるばかりでした。
「十年後、この丘の桃の花が満開
になった日、かなさんが行きたい
と思う所へ、つれていってあげま
しょう」



そういうと、黄金色のリュックは、
またもとの灰色のリュックにもど
ってしまいました。
気がつくと、鈴ももとの鈴にもど
っていました。


            つづく



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/200901010#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



http://www.bk1.jp/product/02593627



「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
    
   送料は無料です。


http://www.choeisha.com/