ふしぎな鈴「ふしぎなリュック」の章


ふしぎな鈴「ふしぎなリュック」2


先生は、春休みに三浦半島へ旅行に行きました。
宝壷を訪れた時、先生はなぜかとてもなつかしい
気がしました。
「初めてきた場所なのに、なぜなつかしい気がす
るのだろう?」
その時、先生は不思議に思いました。



「かなはなんて清らかな目をしているのだろう。
こんな目をした人と、いつかどこかであったこと
があるような気がする。どこであったのだろうか?」
先生はかなのことが気になってしかたがありません
でした。



古杉先生がこの学校にきてから、二週間位たちま
した。
かなとりゅうは、丘の上へ散歩に行きました。丘
には大きな桃の木があり、桃の花が何輪か咲き始
めたところでした。
「ギィーギィー」
ボートをこいでいるようなきみょうな音が、どこ
からか聞こえてきます。 
「何の音だろう?」
かなは音のする方をみました。
小さな鳥が、桃の枝にとまっています。
「初めてみる鳥だけれど、なんという鳥だろうか」
かなはその鳥をじっとみていました。

         つづく




ふしぎな鈴 風の神様からのおくりもの (3)

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