2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

かきつばたになった少女

かきつばたになった少女1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20071018#p1 「かきつばたになった少女」より 「かきつばた、ありがとう。 きすげの花をみることができて、 うれしかった。 もうなにもおもいのこすことはな いわ」 「おばさま、今日ね、霧ケ峰で山…

母の短歌70

雪とけしクチナシの朱実色冴えて 暮れなづむ庭の風にゆれをり 掃除機の塵に交じれるわが白髪 冬の夕日に光りて侘びし 老眼鏡かけて吾ひく広辞林 子等が引きたる傍線したし 軒下に枯れゆく葱の下葉より 淡き緑の萌えたち出でぬ

火とぼし山

火とぼし山1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20080315#p1 「おみわたり」で有名な信州の諏訪 湖には、「火とぼし山」という悲し い伝説があります。 「火とぼし山」は、その伝説をヒント にして、みほようこが書いた物語。 「火とぼし山」より 「次郎さん、…

母の短歌69

庭松の雪とけそめて朝の日に 光りてしきりに雫をおとす 久々に晴れ渡りたる冬空に 教会の十字架白く浮き見ゆ サンチャゴに住む幼より寄書きの クリスマスカード早々届く 大鍋を磨き子等を待ち侘びし 正月過ぎて今日は七草

りゅうのひみつ日記

1月20日 よんだ[童話]黄金色のまゆ玉を読んだ 楽しみにするのかー おしまい 黄金色のまゆ玉18 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090120#p1 信州の諏訪湖には、「おみわたり」 の伝説があります。 「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり の伝説をヒントにし…

春の花の写真

「春の花」の写真を、どうぞ。 dowakanはてなハイク http://h.hatena.ne.jp/dowakan/ ページの最後までいったら、 「次へ」をおしてくださいね。 続けて「花の写真」をみることが できます。 画像を押せば、画像が大きくなり ます。

白駒の池物語

白駒の池物語1 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1 「白駒の池物語」は、信州佐久に ある「白駒の池」に伝わっている 話をヒントにして、みほようこが 書いた物語。 「次の日」「次の日」と押せば、 「白駒の池物語」を続けて読むこ とができます…

母の短歌68

日本列島の中心点に立つと言ふ 生島足島神社に今日は詣でぬ 池の辺の岩ひばの葉のやうやくに ほぐれし庭に草むしりをり 亡き母の好みしうどを雨やみし 庭に盛土くづしつつ掘る 在りし日に夫の植えゑたる紅まんさくの 紅葉を濡らし時雨過ぎ行く

りゅうのひみつ日記

1月19日 かんそう[童話]黄金色のまゆ玉を読んだ 友だちにもまゆ玉をかすんだよ おしまい 黄金色のまゆ玉17 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090119#p1 信州の諏訪湖には、「おみわたり」 の伝説があります。 「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり の伝説…

風の神様からのおくりもの「あとがき」

風の神様からのおくりもの「あとがき」 私は、昭和五十四年春から三年間、 「御柱」で有名な諏訪大社・上社 の近くの教員住宅に住んでいたこ とがあります。 諏訪にいる間に、運良く上社の 「御柱祭」をみる機会がありまし た。 人々の大歓迎の中を、諏訪の…

母の短歌67

説明書読みつつ牛乳パックの再生はがき 紅葉を入れて漉き上げにけり 時雨の雨に篭る一日切りためし 読売歌壇の歌を綴れり 上簇の近づきしならん隣屋より 蚕座の臭ひ風にのりくる 還暦を迎へてますます太りたる 姉の身ごなし母に似て来ぬ

りゅうのひみつ日記

1月17日 よんだ[童話]黄金色のまゆ玉を読んだ わしのこどもを助けるのかー おしまい 黄金色のまゆ玉15 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090117#p1 信州の諏訪湖には、「おみわたり」 の伝説があります。 「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり の伝説をヒ…

ライオンめざめる「あとがき」

ライオンめざめる「あとがき」より 一つ目のお話は、霧ケ峰高原のふも とに住んでいる、松虫草の花が好き な少女のお話。 かなは、七才の誕生日に、おとうさ んからライオンのロケットをプレゼ ントされました。 ところが、そのロケットが「うーん、 うーん」…

母の短歌66

苦労せしが今は幸せと言ふ 孤児の従姉妹の顔は明るし 夫や子の待つ中国に孤児の従姉妹は 満ちたりし顔に帰り行きたり 母となりし頃に買ひし足踏みミシン ポータブルにして今も物を縫ふ ひと月も休むことなくヒムロ誌に 歌稿寄せ来て四年過ぎたり

ふしぎな鈴「あとがき」

ふしぎな鈴「あとがき」 人はなくなると、その人の魂は、 どこへ行のでしょうか? 大好きな父がなくなった夜、私は 不思議な体験をしました。 父の魂が、美しい黄金色の鳥にの って、どこかへとんでいくのをみ ました。 神様は「人はなくなっても、その 人の…

母の短歌65

夏休みの子等の帰省に合せ蒔きし とうもろこし丁度食べ頃となる 推敲は作歌の最初で最後なりと 先生のみ教へ心にしみぬ 帰国せし孤児の従姉妹と通訳を 通し話すはいたくもどかし 医者の夫と子供に囲まれ今は幸せと 言ふ従姉妹に心安らぎぬ

女神さまとの約束

女神さまとの約束1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20070525#p1 「次の日」「次の日」と押せば、 「女神さまとの約束」を続けて読 むことができます。 「女神さまとの約束」より 「わぁー、黄金色の花!」 ふくは、大声でさけびました。 黄金色の花は、小さ…

母の短歌64

在りし日に夫の植ゑたる岩煙草 蹲のかたへに花咲き出でぬ 血圧の高き姉に贈るアマチャヅル ドクダミ摘まむと梅雨明けを待つ 整枝済みし松に来て鳴く蝉を聞き 落ちし松葉を拾ひ集むる 地這瓜の蔓かたづくる先々へ 小さきこほろぎ光りつつ飛ぶ

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20080129#p1 「次の日」「次の日」と押せば、 「竜の姿をみた少女」を続けて読 むことができます。 「竜の姿をみた少女」より 「がばっ」 「がば、がばっ」 「ばしゃっ」 遠くで大きな音がしました。 そし…

母の短歌63

朝の日は厨の窓に明るくて 季の移りを思ひ茶をのむ 再びの海外勤務で汝出発の今日は 鳥の声にも心乱しぬ 心配をかけぬが何よりの孝行と 母に言はれしを吾も娘に言ふ 梅雨の雨に幾日こもれる間に梔子の 若葉食ひ荒す虫は太れり

白駒の池物語

白駒の池物語1 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1 「白駒の池物語」は、信州佐久に ある「白駒の池」に伝わっている 話をヒントにして、みほようこが 書いた物語。 「次の日」「次の日」と押せば、 「白駒の池物語」を続けて読むこ とができます…

母の短歌62

白樺湖の湿原散策路に座禅草を 初めて見しは今日の喜び 素足にて今日も踏み居る青竹の 冷たさに心ひきしまりゆく アカシヤの蜜を運べる蜜蜂の 巣箱の廻り花の香漂ふ 三日前に声聞きたしとかけくれし電話が 友との終の別れとなりぬ

りゅうのひみつ日記

1月13日[童話]黄金色のまゆ玉を読んだよ 声が聞こえるんだよ おしまい 誰の声が聞こえたのでしょうか。 黄金色のまゆ玉11 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090113#p1 今、みほようこの日記では、 童話「黄金色のまゆ玉」を連載し ています。 信州の諏…

信州諏訪の「風の神様」から聞いたお話

信州諏訪の「風の神様」から 聞いたお話 (長野県下伊那編) 瑠璃寺の青獅子1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20080926#p1 開善寺の早梅の精1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20080302#p1 赤い夕顔の花が咲いた1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20080805#…

母の短歌61

わが生れし年に植ゑられし飯田駅の 古き柳も伐られてしまひぬ 山茶花の赤く咲く木下に餌台置く 子の家の庭に小鳥ら集ふ 温かき朝日の軒に冬越えし 折鶴蘭の鉢を吊しぬ 雲の上に雪の富士山浮びをり 大門峠に立ちて見さけぬ

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴60 「十年後、この丘の桃の花が満開 になった日、またここであおう」 先生はかなとかたく約束しました。 「先生、きっとよ。いつまでも私 のことわすれないでね」 「わすれるものか!かな。 十年後かならずこの丘であおう」 二人はかたく約束し…

母の短歌60

温かき日を背にうけて春野菜蒔く このひとときのこよなく楽し ボランティアの給食サービス務め来て 疲れ覚ゆれど心足らへり 子の新居見ずに逝きたる夫の写真 持ち来て一週間は忽ち過ぎぬ 娘等を頼ることより頼られること 多き今を幸いと思ひぬ

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴60 かなさんが好きな月や星へも行け ますよ。 なくなったおとうさんたちが住ん でいる国へも、飛んで行けるので すよ」 リュックはそういいました。 かなと先生は、びっくりしてただ 顔をみあわせるばかりでした。 「十年後、この丘の桃の花が満…

母の短歌59

冬のうち部屋に囲ひし玉すだれ あまたの花芽膨らみて来ぬ 別れぎはの友の一言心に重く 残りしままに帰り来りぬ 親しみし心離るるもしかたなし 凍てつく道を帰り来りぬ 名も知らず咲く花をめで来しが 今日はテレビにてヒマラヤスミレと知りぬ

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴59 すると、先生の背中のリュックが、 鈴めがけてころんところがってき ました。 そして、灰色のリュックも、ピカッ ピカッ、キラッキラキラと、黄金色 に輝きだしたのです。 「なんて美しい鈴の音だろう。 私はこの桃の鈴をもっている少女 に会…