2019-03-07 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 13 第二章 再会 2 「次郎さん。早く火をたいてね」 きよは、心の中で祈りました。 西山に、ぽっと小さな火がともりました。 次郎と約束していなければ、みのがして しまいそうな小さな火でした。 「あっ、次郎さんだ。約束通り火をたい てくれたのね。次郎さん、ありがとう」 きよは、遠くにみえる小さな火を目印に して、諏訪湖のまわりを歩いて行きました。 しかし、歩いても、歩いても、なかなか 次郎の所へたどりつけません。 つづく