2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

母の短歌129

心豊けく過ごしゐるわがこの日々を 亡き夫に謝す心忘れず 寝苦しき夜もなくして夏も過ぎ 今宵早くも馬追の鳴く 秋づきし光の中に庭隅の 藪柑子の実付きてきぬ 箪笥の傷の一つ一つに思い出ありて 移り住みし村々思ひて磨く

花のほほえみ

「はてなフォトライフ」の 「花のほほえみ」を、更新しました。 福寿草・ぼけつぼみ・ヒマラヤゆき のした・ラッパ水仙などの写真を、 追加しました。 http://f.hatena.ne.jp/youko510/ http://f.hatena.ne.jp/dowakan/ 「花のほほえみ」より ラッパ水仙

「花のほほえみ」より 梅

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの51 きよちゃんが結婚してしまえば、 「きよちゃん」なんてきやすく声 をかけることもできないし、こう して二人で馬を走らせることもで きないのだな。 そう思うと、清太はさみしく思い ました。 「おらは、きよちゃんが大好きだ…

母の短歌128

アスファルト割りて萌えたつ餅草に 心励まさるる思ひして行く 御守りの袋に夫の写真入れ 手術室より娘の出づるを待つ 川底よりあげし砂より次々に 這ひ出づる蟹を川に戻しぬ 幼き日つばなの花芽つみ食ひし 畦道を姉と久々に歩む

りゅうのひみつ日記

3月20日 よんだ[童話]かきつばたになった少女を読んだ どきどきするのかー おしまい かきつばたになった少女15 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090320#p1 「かきつばたになった少女」は、 霧ケ峰高原の八島湿原に咲いている かきつばたのお話。 ある…

[植物}梅

「花のほほえみ」より 梅

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの50 すると・・・。 「清太さんは、私の結婚相手は、家 柄がよくて、お金もちなら、それで いいの」 いつもおだやかなきよが、強い口調 でいいました。 こんなきよをみたことがなかったの で、清太はびっくりしました。 「おれ、何…

母の短歌127

思ひゐし東山魁夷館に今日は来て 「白馬の森」の絵葉書を買ふ 在りし日に夫の好みし「四季の歌」 テレビより流るればわれもハミングす 知至先生を偲ぶよすがの紫蘭 咲きはや六度の忌日巡り来ぬ 亡き夫の形見と培う石楠花の 新葉伸び立つ淡き緑に

「花のほほえみ」より 梅

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの49 次郎さんは、とうちゃんの姉の二 番目のこども。 次郎さんが、うちへ養子にきても いいといっているらしいの」 「おれ、長者のお使いで、何度も 次郎さんの家へ行った。 おじさんもおばさんもいいかただ し、次郎さんもやさし…

母の短歌126

在りし日に夫の作りし玉しのぶ 赤く芽吹けるを松の枝に吊るす 中の湯の山桜咲く谷だにに 噴き湧く温泉の湯煙漂ふ 冬眠より覚めし蛙が動きにぶく 三つ葉摘む手許横ぎりゆきぬ モトクロスのあげる砂埃地蔵峠の 芽吹きの木々を白く覆ひぬ

りゅうのひみつ日記

3月18日 よんだ[童話]かきつばたになった少女を読んだ 霧ケ峰で人間の少年に会うんだよ おしまい かきつばたになった少女13 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090318#p1 「かきつばたになった少女」は、 霧ケ峰高原の八島湿原に咲いている かきつばたの…

「花のほほえみ」より 梅

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの48 「わが家でも、特別な日しか、白米 のごはんは食べないわ。 普通の日は、麦やあわ・さつまいも・ 豆などが入っているごはんを、食べ ている」 「どの家でもそうだね。 おらの家は貧乏だったから、あわや さつまいもの中に、ほ…

母の短歌125

無人駅に遇へる媼は嫁の悪口 言ひてすっきりせしと笑へり 百五十人分のおでん作らむと大根こんにゃく 竹輪を刻む今日文化祭 りんご園に霜除けの風車音立てる 亡き夫初任地の高森に来ぬ 事故にあひ立てぬ野良猫に牛乳を 人にもの言ふごと娘は呑ませをり

花のほほえみ

「はてなフォトライフ」の 「花のほほえみ」を、更新しました。 「梅の花」をどうぞ。 花のほほえみ http://f.hatena.ne.jp/dowakan/ 「花のほほえみ」より 梅

りゅうのひみつ日記

3月16日 よんだ[童話]かきつばたになった少女を読んだよ 花をもらうんだよ おしまい かきつばたになった少女12 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090317#p1 「かきつばたになった少女」は、 霧ケ峰高原の八島湿原に咲いている かきつばたのお話。 ある…

クロッカス

「花のほほえみ」より クロッカス

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの47 「ゆうすげって、日光きすげのよ うに、群落にはならないのかしら」 「そういえば、あっちに一本、こっ ちに一本という感じだね。 じゃあ、ここで暗くなるのを待とうか」 「清太さん。ちょっと早いけれど、 むすびを食べよう」…

母の短歌124

幾すぢか光る娘の白髪見て われの齢を沁みて思ひぬ 九十分で地球を一周するといふ 宇宙博の宇宙船に今し乗り込む 夫逝きし齢となれる誕生日 夫の分迄生きよと子等言ふ 雲一つなき茜空教会の 白き十字架うき立ちて見ゆ

梅のつぼみ

「花のほほえみ」より 梅のつぼみ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの46 「ああ、おぼえているよ。 美しい花だったから、よくおぼえて いる」 二人は、白駒の背にのり、ゆうすげ の花が咲いていた場所へ走って行き ました。 「きよちゃん、ここだよ」 「あら」 「何?」 「まだつぼみがかたいのね。 …

母の短歌123

思ひ来し宇宙博に娘と来たり 夢心地して「ミール」に乗り込む 寝込みし時に己の為に縫ひためし むつきが母の箪笥にありき 冬枯れの庭に亡き母の生家より もらひ来りし波瀾勢ふ 夫使ひ子も使ひたる広辞林 テープを貼りて補ひ使ふ

りゅうのひみつ日記

3月15日 よんだ[童話]かきつばたになった小女を読んだよ 山彦に会うみたい おしまい かきつばたになった少女10 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090315#p1 「かきつばたになった少女」は、 霧ケ峰高原の八島湿原に咲いている かきつばたのお話。 ある…

母の短歌

母の短歌121 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090313#p4 母の短歌122 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090314#p3

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの45 おら、きよちゃんに話したかったが、 なぜか話せなかった」 「そんなことがあったのね。 私、何も知らなかったわ」 「おらは、長者の家へきた時から、 白駒ってふしぎな馬だなと思ってい た」 清太は、長い間気にしていたこと…

母の短歌122

羽場先生の終の選なる十月の ヒムロの歌稿を淋しみて書く 文明先生の菩提寺よりの友の土産 開運鈴の音色やさしき 年毎に転入者多きわが部落 住宅地図見つつ通知配り行く 地に這いて草紅葉の中タンポポの 小さき花が淡々と咲く

りゅうのひみつ日記

3月14日 よんだ[童話]かきつばたになった少女を読んだよ かきつばたというみたい おしまい かきつばたになった少女9 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090314#p1 「かきつばたになった少女」は、 霧ケ峰高原の八島湿原に咲いている かきつばたのお話。 …

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの44 「おらが長者の家へきて、十日く らいたった頃かな。 夜中に、白駒がどこかへ走ってい く夢をみて、びっくりしてとびお きた。 おらは、心配になって馬小屋をの ぞいた。 そうしたら、白駒がいなかった。 おら、びっくりして、…