2008-01-01から1年間の記事一覧

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴39 校長先生はその話を知っていまし たが、「ほうー」「それで」「それ からどうしたの」といいながら、か なのたどたどしい話を、最後まで 聞いてくれました。 話し終わったかなは、おとうさん からもらった桃の鈴を、校長先生 にみせました。 …

母の短歌38

一瞬の心の乱れに歪みたる ミシンの縫い目手間取りてとく 惜しむなく捨てて物置の整理をする 娘に手伝ひて落ちつかずをり 大仏を拝顔する外人等をみて ペルーにて外人と呼ばれる汝を思ひぬ 再発せし膝の痛みを侘しみつつ 初めての灸の熱きに耐へをり

南天の葉

「花のほほえみ」より 南天の葉

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴38 「ホーホケキョ、ホーホケキョ」 かなが近づいても、うぐいすはに げません。 うぐいすは、かなを案内するかの ように、かなの前をとんでいきます。 「ふしぎなうぐいすだな」 かなはそう思いました。 うぐいすに案内されて丘へつくと、 桜が…

母の短歌37

非農家の吾も二十六日ぶりの雨を 喜び茄子の追肥をする 日曜日の朝教会に集ひくる 人びとの顔穏やかに見ゆ 在りし日に夫の植ゑたる白紫陽花 株張りて咲く五たびの夏 梅雨の晴れ間ひく庭にふさふさと 玉葱黍は赤き毛を立てる

柿の実

「花のほほえみ」より 柿の実

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴37 かなは、校長先生の「おはよう」 という声を聞くと、心の中がぱっ と明るくなるような気がしました。 校長先生は、まわりにいる人々を、 元気にしてしまうふしぎな人でした。 五月初めの日曜日。 かなは愛犬のりゅうと、丘の上の 山桜をみに…

母の短歌36

脱サラをして君が拓きし羊牧場 ひろびろとして若葉明るき 春日光あはあはと射すわさび畑 畝間の水の澄みて流るる すこやかに生きむと願ふ朝あさに 梅干しにて茶を飲むも楽しき 三キロの梅にて作りし梅肉エキス 飯茶碗一杯のみなるに驚く

白椿

「花のほほえみ」より 白椿

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴36 ー 校長先生と桜の鈴 ー それから何カ月か過ぎました。 かなは一年生になりました。 かなの小学校へ、長いひげの校長 先生がふにんしてきました。 小柄な色黒の先生でした。 先生のひとみは温かく、いつもき らきらと輝いていました。 かなは…

母の短歌35

枯芝をしのぎて赤く萌へいでし スカンポに今日も雨ふりしきる 亡き夫と移り住みたる頃を思ひ 傷つきし箪笥を丹念に磨く 過ぎしのみ言ふは老ひたるあかしなりと 自ら言ひて友は笑ひぬ 水張りし田の面に映る三日月を 会合に急ぐ足止めて見る

りゅうのひみつ日記

12月17日 かんそう[童話]明神さまの姿をみた少女を 読んだよ 姿をみるみたい おしまい 明神さまの姿をみた少女7 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081217#p1 今、みほようこの日記では、 童話「明神さまの姿をみた少女」 を連載しています。 「明神さ…

くるみの実

「花のほほえみ」より くるみの実

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴35 はるかむこうに、小高い丘がみえ ました。 丘の上で、誰かが手をふっています。 かなは丘にむかって、広い野原を どんどん走りました。 「おとうさんではないだろうか」 丘の上で手をふっていた人も、か けおりてきました。 やはりかなのおと…

りゅうのひみつ日記

12月16日 よんだ[童話]明神さまの姿をみた少女を 読んだよ松虫草の花のまわりに集まるんだよ おしまい 松虫草のまわりに集まってきたの は、何でしょうか。 こちらをどうぞ。 明神さまの姿をみた少女6 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081216#p1 今、…

母の短歌34

雪降れば雪にまつはる思ひ出あり 今日はしきりに亡き夫思はる 誕生日を忘れずにゐて健康を 気遣ひくるる娘の電話有り 三日前テレビに見し高野山に 今日登り来ぬ願ひかなひて 玉の浦に春の光の漲りて 真珠養殖の玉石浮き見ゆ

そよごの実

「花のほほえみ」より そよごの実

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴34 かなの家が、かなの住んでいる村 が、どんどん小さくなって、とう とう見えなくなってしまいました。 朝顔のエスカレーターは、途中止 まることなく、空にむかってどん どんのぼっていきました。 「かなさん、つきましたよ」 その声で、かな…

母の短歌33

藪柑子のつぶら実赤く冴ゆる庭に 今年終りの草むしりゐる 我が搗きし鐘の余韻に心澄み 厄年に来し寺を去り行く 八日の日をヒムロ歌稿の提出日と 心に決めて励み来し二年 来年は帰国出来ると汝一家の クリスマスカード今宵届きぬ 花の写真は、「花のほほえみ…

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴35 何千何万という花が、色とりどり にぱっと音がして開いていきます。 色あざやかな竜が、空に向かって かけのぼっていくような、そんな 感じでした。 かなはぽかーんとして、朝顔の花 を見ていました。 「かなさん、私の体にしっかりつ かまり…

母の短歌32

小春日の穏やかな日ざし心地よく 太りて伸びし野沢菜を洗ふ 一つことにこだはりをし幾日か 今朝穏やかにもの編み始む 師走の庭に裸電球ともし刈る 庭師の鋏の音隣屋より聞こゆ 新たなる希望湧きくる今日にして ポインセチヤの一鉢買ひ来ぬ

母の短歌31

母の短歌に、私の花の写真を添え てみました。 母の短歌31 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081213#p3

はてなハイク

dowakan はてなハイク このページの左の欄にのせてあり ます。 みにくいかたは、こちらをどうぞ。 http://h.hatena.ne.jp/dowakan/

南天の実

「花のほほえみ」より 南天の実

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴34 すると…。 種がわれて、中からかわいい黄緑 色の芽がでてきました。 二枚の葉が四枚になり、八枚にな り、どんどん葉がでてきます。 そして、あっという間に、何万枚 という葉になりました。 つるも空にむかってどんどんのび ていきます。 つ…

母の短歌31

植え替ゑを怠りて来し夏水仙 葉のみ繁りてひとつだに咲かず こほろぎ一つ歩む厨に紫蘇の実を 冷凍にせむと青く茹であぐ 友を送り立つ門先に秋海棠 夕日に赤く茎透けて見ゆ 木瓜の実の黄色に熟れ匂ふ裏庭に 散り尽したる柿の葉を掃く 写真は、「花のほほえみ…

白椿

「花のほほえみ」より 白椿

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴33 すると…。 「リーン、リーン、コロンころん」 「リーン、リーン、コロンころん」 どこからか鈴の音が聞こえてきま した。 「かなさん、元気ですか。 その種は朝顔の種ですよ。 外へでて、雪の上にその種をまい てごらん」 どこからか声が聞こ…

りゅうのひみつ日記

12月11日 よんだ[童話]明神さまの姿をみた少女を読んだ 姿をみるみたい おしまい 明神さまの姿をみた少女1 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081211#p1 今、みほようこの日記では、 童話「明神さまの姿をみた少女」 を連載しています。 「明神さまの姿…

柿の実

「花のほほえみ」より 柿の実